不動産売却って、すごく手間がかかるようなイメージを持たれている方も多いと思います。実際に、不動産の売却を思い立ってから実際に売れるまで、どれくらいの手間・時間がかかるか、ということを前回お知らせしました。
世界一わかりやすい不動産売却のいろはシリーズ
1.なぜ不動産を売却するのか？理由や目的をあらためて整理する
3.ある子育て中の不動産売却オーナーの1日 ←本記事
一括査定から何社かの提案を受け入れる場合、どれくらい対応時間を確保しなければいけないのでしょうか？
今回は都内に暮らす、Aさんのケースを見ていきましょう。
3歳の子供を育て・都内に出社でフルタイム勤務のAさんの場合
都内在住、都心のオフィスに出社しフルタイム勤務をこなしながら、3歳の子供を育てつつも自宅の不動産売却活動を始めたAさんのケースを見ていきましょう。
（Aさんの平日のスケジュール）
6:30 起床
7:00 子供の朝食
7:45 子供を保育園に預ける
8:00~9:00 通勤
9:00 出勤
12:00~13:00 同僚と昼食
17:00 退勤
17:00~18:00 通勤
18:15 子供を保育園に迎えにいく
18:45 夕食
20:00 子供をお風呂に入れる
21:00~21:30 子供を寝かす
21:30~23:00 フリータイム →ここにしか売却の事務はできない
23:00 就寝
このスケジュールだと、少なくとも電話をする時間はフリータイム以外はありません。
前回の記事で紹介した、不動産売却に必要な工程の中で
- 複数の不動産会社個々から電話やメールでアプローチが届き、訪問査定の調整をする
- 複数の不動産会社個々に査定のための物件調査の訪問に来る
- 複数の不動産会社個々に査定額の説明のために訪問に来る
- 専任媒介の場合、1社を選んで売却依頼（専任媒介契約を結ぶ目的で訪問に来る）
- 売り出し中の戦略打ち合わせでのコミュニケーション（電話・メール・訪問など）
上の5つの工程には、不動産会社とのやりとりが含まれます。
どうでしょうか？Aさんのスケジュールの中で、上記の対応をする時間があるでしょうか？
21:30~23:00は逆に不動産会社の動きが止まっている時間帯で、電話などはやりにくい時間です。つまり、平日に一般的な売却活動を進めることはほぼ不可能ですよね。
訪問や内見などは土日に対応するしかありません。
(Aさんの土日のスケジュール)
8:00 起床
9:00 朝食準備
10:00~12:00 平日の食事のお買い物
12:00 昼食
13:00 P社訪問査定・商談
14:00 M社訪問査定・商談
15:00 G社訪問査定・商談
16:00 N社訪問査定・商談
17:00 家族会議
18:00 夕食
19:00 子供のお風呂
20:00 G社、M社に質問の電話
21:00~21:30 子供の寝かしつけ
21:30 映画鑑賞
24:00 就寝
このように、土日の日中はほぼ売却活動で埋まってしまい、遠出や大きな休日予定は組めません。
Aさんは、この手間の多さと実生活の忙しさで不動産売却をやめようかな、と少し考えるようになりました。
不動産会社とのやりとりは「回数も多く、連絡が密になる」
不動産物件の取引は、何千万円ものお金が動く、多くの人にとって人生に何回もない経験です。
- 査定の受け入れ
- 媒介を任せる会社の決定
- 売却戦略の策定
- 売却活動での報告受け入れ・方針決定
- 契約にまつわる事務連絡
- 引き渡しにまつわる事務連絡
以上全ての工程で深くコミュニケーションを取ることが売却成功のためには必要です。当然、決定することも担当者と話すことも多くなります。
この密なコミュニケーションを全て対面・電話で行っていたのではAさんの日々のスケジュールでは対応が不可能です。
Aさんの例は顕著ですが、子育てや共働きなど日々の暮らしで自由時間が少ない方には、不動産売却を成功させるのは難しいのでしょうか？
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