新駅の誕生と品川周辺エリアの開発規模
2014年の6月にJR東日本は、山手線の新駅を品川と田町の間に2020年に暫定開業すると発表し ました。
1971年に西日暮里駅が開業して以来の山手線の新駅誕生とのことで、注目が集まっています。
新駅は現在JRの品川駅と田町駅の間にある巨大な車両基地の敷地を利用して建設・開発されます。
新駅だけに注目が行きがちですが、品川周辺エリアの開発はもっと大きなスケールで進んでおり、新駅はその開発の一部です。
品川周辺地域の再開発については、かなり前から予定されており、2004年に「都市・居住環境整備重点地域」に指定されています。
東京都は2006年 に「品川周辺地域都市・居住環境整備基本計画」、2007年に「品川駅・田町駅 周辺まちづくりガイドライン」を策定して再開発の計画をはじめています。
対象となるのは品川駅・田町駅を中心とした約630ha、東京ドーム135個分という広大なエリアです。
品川周辺エリアの重要性と開発への期待
品川エリアは、2011年に「アジアヘッドクォーター特区」、2012年に「特定都市再生緊急整備地域」に指定され、東京の国際競争力を強化する上での重要な地域となっています。
更にはオリンピック開催やリニア中央新幹線の開通などが決定したことで、ますます再開発の重要性と期待が高まります。
まちづくりガイドラインの改定版「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン 2014」も発表され、品川田町エリアの再開発はいよいよ本格的に動き始めています。
このように品川・田町エリアは、国や東京都が力を入れて今後開発していくことが決まっているエリアです。
2020年の東京オリンピックに向けて国際的な街になるための開発、それにあわせて開業する新駅を中心とした開発が今後ますます活発になっていき、リニア中央新幹線が品川駅をターミナル駅として開通する2027年まで発展は続いていくと考えられます。
品川・田町エリアの現状の開発計画と、新駅とその周辺がどういった街になっていくのかを、みていきたいと思います。