マンションの購入価格は、低層階ほど低く、そして高層階の物件ほど高くなる傾向にあります。
しかし、実際は低層階の物件には高層階の物件にない数々のメリットがあります。そういったメリットの多い物件を購入することで、低層階ながらも売却時に有利な価格で売ることも可能です。
ではどういったポイントを見抜いて物件を売却していけば、低層階でも将来高く売却できるようになるのでしょうか。
低層階物件の売りやすいポイント1.利便性=エレベーターの混雑がない
タワーマンションの高層階は、眺望は抜群なものがある一方で、使い勝手の面で見れば必ずしも素晴らしいとは言えないものが多いのです。
その典型的な事例として挙げられるのが、朝の通勤時のエレベーターの混雑です。エレベーターが複数あるようなマンションでも、エレベーター待ちの列ができて超高層階から一階のエントランスに行くまでに5分から10分、場合によってはもっと時間がかかることもあります。
せっかく駅に近い利便性の良いタワーマンションを買ったのに、マンションから出るだけでそれだけの時間がかかってしまえば、駅に近いというメリットを十分に活かしているとはとても言えません。
しかし、2階などに低層階にあるフロアであれば、階段を使ってすぐにマンションから出ることができるので、通勤面で不便に感じることもありません。もちろん通勤だけではなく、買い物や荷物の運び込みの時も、低層階の方が簡単に入れることができるのは言うまでもありません。頻繁に出入りをすることが多い人にとっては、低層階物件の方が利用しやすいのです。
低層階物件の売りやすいポイント2.1階の場合、専用庭やカーポートなど、設備が充実している
低層階の中でも特に1階の物件には、上の階にはないような様々な設備がついていることがあります。まずマンションの1階物件のみの特権として専用庭があります。
高層階でも広いバルコニーがあれば、庭として使えるスペースを確保できますが、外から見えやすいというデメリットもありますし、高所で危険も伴います。
マンションによりも戸建てを好む人の意見として多いことの一つに、庭が持てるという意見がありますが、1階の物件を購入すればマンションに住みながら庭を手に入れられて、子供と遊んだり庭づくりを楽しんだりすることができるのです。
また1階の物件ならば、庭だけではなくカーポートが初めから用意されている物件もあります。マンションの駐車スペースというと機械式駐車場が多く、車の出し入れまでに10分ほどかかってしまうことが多いですが、カーポートがあれば戸建ての駐車スペースと同じ感覚で利用できます。
発車までに時間をかけることなく、大変使い勝手が良いので、車を利用する人は1階の物件が欲しいという人もいるでしょう。もし1階の物件を購入するのでしたら、こういった設備があるものを選んでいけば売却時にも高く売ることができる可能性が高いです。
低層階物件の売りやすいポイント3.災害時でも低層階は影響を受けにくい
マンション低層階のメリットとして、災害時に強いという面もあります。元々タワーマンションは耐震性が高く、防災性の高さを信頼して購入する人も多いですが、たとえマンションの設備などに損害が出なくても、エレベーターが一時的に使えなくなることは容易に予想されます。
高層階に住んでいる場合はエレベーターでの移動が標準になるので、エレベーターが使えなくなることで生活に大きな支障をきたすことになります。
しかし低層階であれば、エレベーターに頼らず移動することができるので、災害時でもそれほど影響が出ません。普通に買い物をして食料を持ち込んだり、通勤通学をする際にも不便が出たりすることは少ないのです。
タワーマンションが地震での被害を受けることはそれほど多くないかもしれませんが、いざという時の備えとしてマンションを購入するのであれば実は低層階に住んでいた方が安心と言えるのです。
まとめ:売りやすいポイントを押さえた上で買えば、低層階の方がむしろ売りやすくなる!
以上のように、低層階のマンションにも、高層階にはない数々のメリットがあります。
売りやすいポイントを満たしていると判断すれば、敢えて価格が安めの低層階物件を購入して、将来的に高く売っていくという戦略も検討してみるとよいかもしれません。
売却戦略には、現在の物件の価値を定点観察することが欠かせません。
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