田端駅は山手線北部にある駅で、駒込駅と西日暮里駅の間に位置しています。 ここでは田端駅のマンションと、賃貸の相場などをお伝えしていきます。
田端駅とは
1日の平均乗降員数は4万人ちょっとで、JR東日本の駅の中では100位とそれほど多くはありませんが、乗り換えの利用者なども含めると8万人強が利用している計算になり、乗り継ぎ駅としての需要が高いことが窺えます。
貨物線の乗り入れ駅としても使用されており、小さい駅ながら鉄道網の要所として古くから重要視されてきました。
その歴史は古く、明治時代には貨物駅として開業。
山手台地に沿うような形で駅が建っており、都道458号線が駅をまたぐ形でその台地の上と下を結んでいます。
そのため電車・車ともに交通アクセスが良好なエリアですが、大きな商業施設などはなく近隣には閑静な住宅街が広がっています。
田端駅周辺エリアの売買相場価格、賃貸相場価格
田端駅から徒歩10分圏内のエリアをピックアップし、それぞれの売買相場価格と賃貸相場価格をHowMaの不動産相場マップにて調査しました。
広さ/築年数別の田端駅のマンションの相場 JRが2路線乗り入れながらも格安!
HowMaでは都内の各エリアを中心に、不動産の相場に関するデータの収集を行っています。収集したデータをもとに、人工知能が田端駅の周辺における直近の不動産の売買や賃貸の相場を算出します。 2019年8月時点における田端駅周辺のマンションの売買と家賃の相場をHowMaで確認してみましょう。
広さ (主な間取) | 築年数 | 買ったら 売ったら | 買ったら 値下がり率 | 借りたら 貸したら |
25㎡ (1K) | 新築 | 2,600万〜3,200万円 | – | 8.1万〜9.9万円 |
10年 | 2,200万〜2,700万円 | 84.6% | 7万〜8.6万円 | |
20年 | 1,800万〜2,200万円 | 69.2% | 6.5万〜8万円 | |
30年 | 1,400万〜1,700万円 | 53.8% | 6.5万〜8万円 | |
50㎡ (1LDK) | 新築 | 5,200万〜6,400万円 | – | 15.6万〜19.1万円 |
10年 | 4,400万〜5,400万円 | 84.6% | 13.6万〜16.6万円 | |
20年 | 3,600万〜4,400万円 | 69.2% | 12.5万〜15.3万円 | |
30年 | 2,800万〜3,500万円 | 53.8% | 12.5万〜15.3万円 | |
70㎡ (2LDK) | 新築 | 7,300万〜8,900万円 | – | 21.3万〜26.1万円 |
10年 | 6,200万〜7,600万円 | 84.9% | 18.5万〜22.6万円 | |
20年 | 5,100万〜6,200万円 | 69.9% | 17万〜20.8万円 | |
30年 | 4,000万〜4,900万円 | 54.8% | 17万〜20.8万円 | |
80㎡ (3LDK) | 新築 | 8,400万〜1億円 | – | 24万〜29.3万円 |
10年 | 7,100万〜8,700万円 | 84.5% | 20.9万〜25.5万円 | |
20年 | 5,800万〜7,100万円 | 69.0% | 19.3万〜23.5万円 | |
30年 | 4,600万〜5,600万円 | 54.8% | 19.3万〜23.5万円 |
田端駅のマンションの相場を見ると、単身者向けであれば新築で2,500万円前後、ファミリー向けでも7,000万円強の値段で購入できるなど、山手線の中ではかなりの値ごろな物件が揃っています。 池袋から日暮里までの駅は山手線の中では相場が低いエリアに位置しており、同じ山手線内の品川駅周辺や渋谷から品川までの各駅と比べると、新築でも半値以下で購入できることもあるほどです。 そのため、どうしても山手線の沿線で投資物件が欲しい、もしくは、自分が住むマンションが欲しい人にとって、このエリアは購入の選択肢に入ると言えるでしょう。 特に田端駅は隣の駒込駅よりも相場が低いながらも、山手線と京浜東北線という2つの路線が利用できます。利便性の割にはかなりお得な物件が揃っていると言えます。 値下がり率自体は他の山手線の駅と差はなく、資産価値が急激に落ちることもありません。 賃貸の相場は築20年物と築30年物ではほとんど変わらないため、中古物件を安く購入して不動産投資を始めてみたい人向きの駅でもあります。
田端駅の周辺で最もマンションが高い場所は、本駒込エリア
不動産売買で成功を収めるためには、エリアごとに詳しいマンションの相場を知る必要があります。そこで売買の相場をエリア別に算出できるHowMaの機能を使い、エリア別の物件の相場を確認してみましょう(築10年・80平方メートルマンションのデータをもとに算出)。
町名 | 売買相場 |
本駒込 | 7,500万〜9,200万円 |
田端 | 7,400万〜9,000万円 |
千駄木 | 7,200万〜8,800万円 |
西日暮里 | 6,700万〜8,200万円 |
中里 | 6,600万〜8,100万円 |
東田端 | 6,000万〜7,300万円 |
田端新町 | 5,800万〜7,000万円 |
東尾久 | 4,800万〜5,900万円 |
西尾久 | 4,200万〜5,100万円 |
田端駅周辺の相場をエリア別に見ると、最も相場が高い本駒込では7,500万円以上、最も価格帯が安い西尾区では4,200万円以上と、相場に大きな違いがあります。本駒込は文京区にも近いことで富裕層の居住エリアとして人気があり、このような相場になっていると考えられます。また、駅付近の田端や隣駅にある西日暮里エリアもかなりの低水準です。 しかし、東尾久や西尾久などの尾久エリアもまた4,000万円台と非常にお手頃な値段です。平均的な収入のサラリーマンでも購入できる価格帯のマンションが売られています。 駅から距離が離れてしまいますが、それでも山手線内の駅で、徒歩圏内の築10年のマンションがこの程度で購入できることはめったにありません。 地名にこだわらないのであれば、田端駅周辺の東尾久や西尾久などは大いに狙い目です。
田端駅の周辺で最も家賃が高いのは、本駒込エリア
HowMaでは家賃の相場も確認できます。そこで田端駅の周辺における家賃の相場を見てみましょう。投資効率の良いマンションが建っているエリアはどこでしょうか。
町名 | 賃貸相場 |
本駒込 | 21万〜25.7万円 |
東田端 | 20.6万〜25.2万円 |
田端 | 20.5万〜25万円 |
千駄木 | 20.5万〜25万円 |
中里 | 19.4万〜23.8万円 |
田端新町 | 19万〜23.2万円 |
西日暮里 | 18.7万〜22.8万円 |
東尾久 | 18.5万〜22.6万円 |
西尾久 | 18.2万〜22.3万円 |
家賃の相場を見ても、最も高い家賃を設定できるのは本駒込です。そして東田端、田端と続いています。西日暮里はマンションの相場では上位にランクインしていましたが、賃貸の相場ではかなり下になっています。 ここで注目したいのはやはり、東尾久と西尾久です。本駒込と西尾久を比較しても、実は賃貸相場には15%の差しかありません。しかし、売買の相場では70%以上の差がありました。 投資用物件を運営するのであれば、東尾久や西尾久は非常に投資効率が良いエリアであることがわかってきます。物件の価格も安く、多額の資金を必要としないことも魅力でしょう。
田端駅の周辺で土地の価格が最も上昇しているのは、田端5丁目
田端駅周辺の公示地価をチェックしながら、2018年から2019年までに土地の相場がどの程度上昇したかを見てみます。 ここでは上昇率が大きい順番に並べています。
順位 | 住所 | 地価 | 坪単価 | 前年比 |
1位 | 北区田端5-2-10 | 61万4000 円/m2 | 202万9752 円/坪 | 9.84% |
2位 | 北区田端新町3-6-11 | 66万9000 円/m2 | 221万1570 円/坪 | 9.67% |
3位 | 荒川区東尾久4-27-19 | 41万9000 円/m2 | 138万5123 円/坪 | 9.11% |
4位 | 北区東田端2-11-15 | 62万8000 円/m2 | 207万6033 円/坪 | 9.03% |
5位 | 北区田端4-6-3 | 65万1000 円/m2 | 215万2066 円/坪 | 8.32% |
6位 | 北区田端1-4-5 | 85万3000 円/m2 | 281万9834 円/坪 | 7.97% |
7位 | 北区田端新町2-16-7 | 51万0000 円/m2 | 168万5950 円/坪 | 7.82% |
8位 | 北区田端1-15-2 | 57万5000 円/m2 | 190万0826 円/坪 | 7.48% |
9位 | 北区田端2-11-13 | 59万8000 円/m2 | 197万6859 円/坪 | 6.79% |
田端駅の周辺で地価が上昇しているエリアは田端、東田端が中心です。しかしそれでも坪単価が200万円前後、場所によっては150万円以下もあります。 一般的な収入の方でもまだまだ購入できるエリアです。 荒川区の東尾久はマンションの価格が安かったのですが、地価の上昇率が高いながらも地価はまだ安いです。 これから先の値上がりを期待してこの周辺の土地や不動産を購入しても良いかもしれません。 田端駅が山手線内では土地の相場が低いとはいえ、地価の上昇率が高いことにおいては他の駅と変わりはないと言えます。
田端駅の周辺で人口が増えているのは、駅南側
2010年と2015年の国勢調査の比較をもとに、田端駅周辺の人口動態の様子を見ていきます。 田端駅の周辺で人口が増えているエリアを見定めて不動産を買う場所を見極めましょう。
田端駅各方面の特徴と著名なマンション
北口
JR東日本東京支社、田端アスカタワーなどオフィスビルが多くあるのがこちらの方面です。区民センター、郵便局、図書館といった公共施設や商店街などもあり、お買い物から手続きまで様々な利便性が高いのが特徴です。駅ビルアトレヴィにも商業施設が入っており、お仕事帰りにも便利に使えます。駅前はロータリーになっており、車の交通量も多いです。
北口の代表的なマンション
ジェイパーク田端
スーパーやコンビニエンスストア、病院などが一通りそろった住環境の良さが魅力の物件です。1階には占有の庭が、2階以上も広めのバルコニーがあり様々な用途に使えます。オートロック、防犯カメラに加え24時間セキュリティシステムを導入。防犯面もしっかりしているので安心して暮らせるでしょう。 >ジェイパーク田端の概要はこちら
ザパークハウス田端
ブラウンを基調としたタイル張りの外観はほどよい重厚感があり、落ち着いた雰囲気を演出しています。共用設備の中には防災倉庫もあり、いざというときの備えも安心です。2LDKから4LDKまでの間取りが選べるので、DINKSやファミリーに最適な物件です。ディスポーザーや床暖房、食洗器など室内の設備も充実しており、快適なアーバンライフが楽しめます。 >ザパークハウス田端の概要はこちら
南口
目立った商業施設などがなく、閑静な住宅街が広がる南口。山手台地のため急な上り坂があり、坂の上に住む場合は帰りが大変かもしれません。寺院が多く点在しているのがこちら側の特徴です。お休みの日はパワースポット巡りなども楽しめるかもしれません。
南口の代表的なマンション
ライオンズヒルズ田端不動坂
駅から徒歩2分という利便性の高さ、緩やかな上り坂沿いは桜並木になっており、道程の緑も楽しめる立地が魅力の物件です。ブラウンを基調とした低層の佇まいは、落ち着いた周辺の雰囲気に溶け込みながらも上質な空気をまとっています。植栽や噴水など敷地内も美しく整備され、住民の憩いの場としても愛されるでしょう。
田端駅周辺エリアのまとめ
田端駅は山手線の中でも、目立ってマンションの相場が低くなっています。
しかし、だからといって駅が使いにくいわけではありません。山手線と京浜東北線が通っていて神奈川方面や埼玉方面に一本で出ることが可能など、利便性は他の駅に劣りません。
駅自体は北区に位置していますが、不動産の相場の低い荒川区に近く、文京区にも隣接しています。
そのため、田端駅の周辺ではお手頃な価格の不動産と高級な不動産の二極化が進んでいると言えそうです。
荒川区エリアの不動産の相場はかなり低くなりますが、家賃の相場は不動産の売買の相場ほど大きく値下がりしないため、田端駅は大変投資効率が良い駅であることもわかってきます。
マンションの価格はこれから先も値上がりする傾向がみられるため、ぜひともHowMaでその傾向をチェックしてください。
▼山手線各駅のマンション相場記事シリーズ一覧
※東京23区ごとのマンション相場レポートは以下の記事をご参照ください。