はじめてマンションを買う前に知っておきたい知識① 〜マンションの価値〜
はじめてマンションを買おうと思った時、あなたはどんな基準でマンションを選びますか?
本コラムでは、これからマンションの購入を予定している方へ数回に分けて役立つ知識やチェックすべきポイント等を紹介していきたいと思っています。
楽しいマンションライフを実現するために是非参考にしてみてください。
マンションの価値を決める自分価値と資産価値
マンションは高額な商品であるため、購入するまで色々と悩みはつきません。
いったい何を基準に選べば良いのか分からないと思っている方も多いはず。
そんな方にまずお勧めしたいのは、マンションを「自分価値」と「資産価値」の2つの視点から考えてみることです。
これらに分類、整理することによって、自分に合った最適なマンションとは、どのようなものかが見えてくると思います。
自分価値とは、1人ひとりの生き方や考え方、趣味嗜好などを基準とした個人的な価値のことをいいます。
「自分の価値観に合った理想のマイホームで暮らす」という自分との適合性を重視することによってマンションを選択すれば、満足度は高くなります。
一方、資産価値とは、経済的や市場的視点からマンション価格に直接影響を与える価値のことをいいます。
具体的には、購入したマンションを何年後かに売りに出した時の価値が資産価値に当たります。
この資産価値は、各マンション特有の評価要素に加え、その時々の経済情勢にも左右されることになります。
主観的な価値が「自分価値」、客観的な価値が「資産価値」と言い換えることもできます。
マンションを選ぶ際にはこの2つの価値のバランスを考えると良いと思います。
なお、「自分価値」、「資産価値」を量る指標としては下記のようなものが挙げられます。
<自分価値>
・地元志向、親族の近居
・個性的な間取りに設計変更可
・近隣にお気に入り施設
・所有家具とのマッチング
・家相や風水、、、etc
<資産価値>
・交通の利便性、生活の利便性
・エリア環境
・専有部、共用部の特性
・売主、マンションのブランド力
・管理形態、、、etc
マンションの資産価値をチェックするポイント
ここでは主観的な自分価値に対して、客観的に価値を評価できる資産価値を調べる上で、どのようなところをチェックすべきか幾つか紹介したいと思います。
<エリア環境・生活環境>
資産価値を評価する上でエリア環境は非常に重要です。
では、資産価値が高いエリア環境とは何でしょうか?端的に言えば、人が集まるエリアのことです。
人口が増加しているエリアのマンションは高い確率で資産価値も上昇します。
人口が増加しているエリアの例を1つ挙げると、神奈川県の武蔵小杉や千葉県の津田沼などの再開発エリアです。
再開発による商業施設やマンションの建設に伴い、人口流入→マンション価格が上昇という流れになります。
また、新線や新駅の開業、鉄道の相互乗り入れの拡大といった生活環境の向上も資産価値を高める上で重要な要素となります。
逆に人口流出が進んでいるエリアのマンションは、資産価値の上昇が期待できにくいので注意が必要です。
<管理形態・マンションブランド>
マンション入居後の管理・アフターサービスは資産価値を維持するという視点からも重要なポイントです。
マンションの管理・アフターサービスとは、売主のアフターサービス、緊急時の対応、建物の修繕や管理、長期的な修繕計画、入居者のサポート等のことをいいます。
子供や女性を守る防犯対策や高齢者住民の生活支援などのサポート体制はもちろんのこと、管理規約や長期修繕計画などがしっかりと整備されているか確認しましょう。
たまに月々の管理費や修繕積立金の安さを売りにしているマンションを見かけますが、その裏には資産価値に悪影響を及ぼすリスクが隠れていることを理解しておく必要があります。
その他にマンションのブランド力も資産価値に影響を及ぼします。
世間的に認知度が高いマンションブランドは、野村不動産のプラウド、三井不動産のパークホームズ、三菱地所のザ・パークハウス、住友不動産のシティシリーズ、大京のライオンズマンションなどでしょうか。
ブランドマンションは購入時の価格が高くなる傾向にありますが、信用力や安心感から根強い人気を誇っており、資産価値向上にはプラス材料になります。